就活用証明写真の「背景」は、撮影時に頭を悩ませることの一つです。「何色を選べばいいの?」「使ってはいけない色がある?」とお困りではないでしょうか。

多くの場合、背景色について企業から指定されることはないため、自分で背景を選ばなければなりません。とくに初めての就活では、何を基準に背景を選ぶべきか分からず、迷ってしまうことがあるでしょう。

この記事では就活用の証明写真に適した背景選びのポイントと、注意点についてまとめています。ぜひ最後まで読んで、あなたに合う背景を選んでください。

📖目次

証明写真は背景色が重要

就活用の証明写真は、背景色によってイメージが変わるため、慎重に選ぶ必要があります。

証明写真の主な目的は本人確認のためですが、写真の雰囲気を見て、会社の雰囲気に合う人材であるかを判断する材料にもなるため、書類選考の重要な要素の一つであるといえます。

そのため、不適切な背景色を使用した写真では、「TOPが分かっていない」「協調性に欠けるのでは」といった印象を与えかねません。

エントリーシートや履歴書の証明写真で、「この人に会ってみたい」と思ってもらえるよう背景色にも気を配り、好印象を与えましょう。

就活証明写真に適した背景色

企業から背景色の指定がある場合はその指定に従い、なければ証明写真によく使われる背景を選択してください。一般的に、就活用の証明写真に適した背景色とされるのは下記の3つです。

  • 薄いブルー(水色)
  • 薄いグレー

それぞれの特徴を知って、相手に与えたい印象に適しているか、自身が引き立つ背景かどうかを意識して選びましょう。

白は、就活証明写真の背景として最も多く選ばれている色で、「清潔感」「フレッシュ」といったイメージがあります。

写真全体の明度が上がるため、明るい印象を与えやすく、薄いメイクでもしっかりと表情が引き立ちます。

ただし、色の対比で肌がくすんで見えたり、色白の人だと輪郭がぼやけた印象になってしまったりするので注意が必要です。

そのため白を背景にした撮影では、肌の色によっては「照明を当てすぎない」といった工夫をしなければならないケースもあります。

薄いブルー(水色)

ブルーの背景は、白と同様に就活証明写真の背景として人気のある色で、「健康的」「爽やか」などのイメージがあり、若さや朗らかさをアピールしたいときにおすすめです。

人物を目立たせ、表情をはっきりと見せる効果があるため、快活で元気な印象を与えることができるでしょう。

ただし、肌がやや青みがかって見えることがあり、肌の色や質によっては血色が悪く不健康に映ってしまうケースもあるので注意が必要です。

薄いグレー

グレーには、「知的」「落ち着き」といったイメージがあり、相手に誠実な印象を与えることができる色です。

一方で、控えめで大人しい印象を持たれることもあるため、積極性やアクティブさをアピールしたい場合には避けた方がよいでしょう。

また、グレーの背景は輪郭を目立たせ、顔色を良く見せる効果もあるため、健康的に見せたいときにもおすすめです。

ただし、濃いグレーでは全体が暗い印象になるため、薄いグレーやグラデーションの背景を選びましょう。

就活証明写真では避けた方がいい背景色

就活用の証明写真に適した背景色がある一方で、避けた方がよい色もあります。下記のような背景は、悪い印象を与えかねないため、就活証明写真では使用を控えましょう。

  • パステルカラー
  • 柄・模様

パステルカラー

「ピンク」や「イエロー」といったパステルカラーは、柔らかい雰囲気を出すことができるため女性に人気がある背景色です。

しかし、人物との境目がはっきりせず、ぼんやりした印象の写真になることがあり、一般的に就活証明写真には使用されません

ただし、志望する業界によっては問題ない場合もあるため、証明写真の要件を確認しておきましょう。

赤の背景は、海外のビザや結婚証明写真などに使われることがあるものの、就活用の証明写真の背景に使用する人はほぼいないでしょう。

エントリーシートや履歴書に、赤い背景の写真を使えば確実に目立たせることはできますが、いわゆる「悪目立ち」といった印象になりかねません。

赤は「情熱」や「やる気」をイメージさせるため、男性であればネクタイに赤系の色を取り入れるとよいでしょう。

「黒」または「濃いグレー」や「茶色」といった暗い色は、基本的に就活用の証明写真では使用しません。写真全体が暗い印象になるうえ、顔色も悪く見える恐れがあります。

黒い背景は、おしゃれで高級感を演出するのに役立ちますが、就活証明写真では不適切と判断されるリスクが高い背景色です。

柄・模様

「白・薄いブルー・薄いグレー」の就活用証明写真に適した背景色でも、柄や模様が入っている背景は、不適切とされるため避けましょう。

特に、自宅の壁を背景にして撮影する場合は、クロスの模様が映ってしまわないように注意してください。

写真館やスピード写真機で選択できる「グラデーションの背景」は、模様とは判断されません。グラデーションには、写真を明るくし、顔色を良く見せる効果があるので必要に応じて選択しましょう。

業界のイメージに合わせた背景色を選ぶ

志望する業界に合わせて背景色を選ぶことも大切です。企業や、求められる人材のイメージに合わせて背景を決めましょう。

  • エアライン
  • マスコミ
  • 金融
  • 医療

エアライン

客室乗務員やパイロットなどのエアライン関係には、空をイメージさせるブルーが最適です。

ただし、顔色が悪く見える可能性があるため濃いブルーは避け、水色に近い色を選択しましょう。

バストアップと全身写真の2種類が必要になる場合は、それぞれ背景色を変えて撮影しても問題ありません。

証明写真をこだわりたいというエアライン業界志望の方には、エアライン専用のプランが用意されている写真スタジオがおすすめです。

マスコミ

マスコミ関係の中でも、アナウンサーを志望する場合の就活写真では、女性はピンクやイエローの背景を用いて華やかさをアピールすることも効果的です。

屋外で撮影したスナップ写真が必要になる場合には、背景に木や花が映る場所で撮影するとよいでしょう。

エアライン業界同様、マスコミ業界に特化したプランのある写真スタジオも存在します。写真で好印象を与えたい方にはそういったスタジオで撮影するとよいでしょう。

金融

銀行や保険会社、証券会社といった顧客のお金を扱う金融系の企業では、信用が大切です。

証明写真の背景色は白やブルーでも問題ありませんが、指定がない場合は「知的で誠実な印象」を与えられる薄いグレーを選ぶのがおすすめです。

医療

医療系の仕事では清潔感が重要視されるため、白の背景を選択するとよいでしょう。

とくに看護師や医療事務は、患者さんやご家族と接するため、相手に明るい印象を与えることも大切です。白は人物を明るく健康的に見せるので、医療系の就活写真に適した背景といえます。

「無背景」と指定された場合は?

証明写真の要件にある「無背景」とは、「人物の背景に何も映っていない」という意味で、人物の後ろに下記のようなものが映っていなければ問題ありません。

  • 本人以外の人
  • 模様
  • 風景 など

これらが映っていなければ、背景は何色でもよいということです。就職証明写真でよく使われる「白・薄いブルー・薄いグレー」の中から選べば間違いないでしょう。

ただし、「無地無色」と指定された場合には、白の背景で撮影してください。

【就活】証明写真の背景で悩んだらスタジオ撮影がおすすめ

証明写真の背景で悩んだら、写真館や写真スタジオでの撮影がおすすめです。

就活用の証明写真は、採用担当者に良い印象を与えられるよう、「身だしなみ」「表情」「背景」など、さまざまなことに気を配りながら撮影しなければなりません。

初めての就活用証明写真では、分からないことが多く戸惑ってしまうこともあります。

写真スタジオや写真館では、身だしなみや表情についてのアドバイスをしてくれるため、初めてでも安心して撮影できます

就活用の証明写真は最適な背景で撮ろう

就活用の証明写真は、指定がなければ何色の背景で撮影しても問題ありませんが、一般的によく使用される「白・薄いブルー・薄いグレー」の中から選ぶとよいでしょう。

応募する業界によって適した背景色があるため、企業がどんな人材を求めているのかを考え、イメージに合う背景色を選ぶことで良い印象を与えられます。

背景で悩んだ場合には、写真館やスタジオで撮影すると、アドバイスがもらえるのでおすすめです。

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就活写真.com編集部

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