
就活シーズンになると、コンビニや駅に設置されている証明写真機(スピード写真機)で撮影すると「落ちる」という噂を耳にすることがあります。
実際のところ、それが合否に影響するのか気になっている就活生も多いのではないでしょうか?
この記事では、証明写真機(スピード写真機)で撮った写真が選考に影響するのかどうかを解説するとともに、企業側が何を重視しているのか、写真機で撮影する際の注意点や準備のコツもまとめました。
最後まで読んで、納得のいく証明写真を撮るための参考にしてください。
目次
証明写真機(スピード写真機)の写真で落ちるって本当?
エントリーシート(ES)や履歴書の証明写真が「証明写真機で撮影した写真」だからという理由で不採用になる、ということはありません。
書類に写真を貼る目的は、「本人確認」や「第一印象」の把握であり、面接官が学生の人柄やキャリアの意図を掴むためのものです。
重要なのは「志望動機」や「自己PR」など、提出された応募書類に書かれた自己分析の内容や回答です。
しかし、画質が粗かったり、照明や構図の影響で顔の明るさに左右差が出る、あるいは髪色や背景とのバランスが不自然、表情が硬い、姿勢が崩れている、服装が派手または個性が強すぎる場合、好印象を与えにくく、評価に影響を与える可能性があります。
印刷した際の写りや画像の保存形式、データ化の方法、提出時の添付にも注意しましょう。
写真だけで合否が決まらないとはいえ、証明写真はあなたが企業側に見せる最初の現物であり、あなたを表すメディアでもあります。
基本的なルールを理解し、なるべく好印象を与えられるよう、準備や写りに自信を持って臨みましょう。
証明写真機(スピード写真機)での撮影の注意点
証明写真機で証明写真を撮影する場合は、以下のことに気を付けると良いでしょう。それぞれ詳しく解説します。
- 身だしなみを整える
- 背景色が変えられる機種を選ぶ
- 椅子の高さに気をつける
- ストロボ(フラッシュ)の効果を最大限に活かす
- 補正機能をうまく使う
- データのダウンロードが可能な機種を選ぶ
身だしなみを整える

証明写真の撮影時にも、面接と同様に身だしなみを整える必要があります。
服装はシャツのみではなくスーツを着用し、男性は必ずネクタイをしましょう。黒や濃紺、濃いグレーなどのリクルートスーツに、白いシャツを合わせるのが一般的です。
髪型は「寝癖がついていないか」「目や輪郭が隠れていないか」を意識してセットします。
女性の場合は、前髪が目にかかっていないか、メイクが濃くなりすぎていないかなども意識すると良いでしょう。
証明写真機はショッピングモールや駅の構内に設置されていることが多いので、撮影前にトイレで髪型やメイクをチェックすると良いでしょう。
背景色が変えられる機種を選ぶ
最近の証明写真機には、背景色を変える機能が搭載されている機種もあります。
しかし、就活の証明写真の背景は企業から指定されることがないため、自分で決めなければなりません。
悩んだときには一般的な背景色「白・ブルー(水色)・薄いグレー」の中から、企業に与えたい印象で背景を選ぶのがおすすめです。以下に各色の特徴をまとめました。
白:「清潔感・誠実・爽やか」
- 証明写真背景の定番色で、顔立ちをしっかりと見せることができます。
- 全業界におすすめできる色なので、迷ったら白がおすすめです。
ブルー(水色):「爽やか・親しみやすい・柔らかい」
- 「フレッシュで明るい雰囲気」になる背景色です。
- 明るく親しみやすい印象を与えるので、IT・広告・マスコミ・商社・航空業界など、コミュニケーションや柔軟性が求められる業界におすすめです。
薄いグレー:「落ち着き・知的・上品」
- 「シックで大人っぽい雰囲気」になる背景色です。
- 白よりも柔らかく、クールで洗練された印象になります。
- 信頼性や洗練された印象が求められる業界(コンサル・法律・不動産・ハイクラスな接客業(ホテル・高級ブランド))や、外資系や士業におすすめです。
迷ったら「白」が無難となりますが、業界の雰囲気や自身の与えたい印象で背景色を変えて撮影してみましょう。
その際、肌の色やスーツの色によっては、ぼやけた印象になる場合もあるので注意してください。
椅子の高さに気を付ける
証明写真機では、多くの場合で撮影時に座る椅子の高さを自分で調節しなければなりません。椅子を適切な高さにすることで、写真の出来栄えに大きく影響します。
背筋をしっかり伸ばして座ることで、清潔感や好印象につながりやすくなります。
椅子の高さが合わないと、猫背のように映ったり、二重あごになってしまったりと思い通りの写真が撮れないことがあるので気を付けましょう。
証明写真機の椅子は、クルクルと回して高さを調節するのが一般的ですが、新しいタイプの写真機ではコンピュータが適切な角度を判断して撮影してくれるため、椅子の調節をする必要がない場合もあります。
ストロボ(フラッシュ)の効果を最大限に活かす
証明写真機での撮影は光の調節ができないため、ストロボ(フラッシュ)を活かすことが出来ないと、ぼやけた印象の写真になることがあるので注意が必要です。
以下のことに気をつけて撮影に挑んでみてください。
- 写真機に入ったらしっかりとカーテンを閉める
- 足元に設置されているストロボを荷物などで遮らない
- 顔を明るく写すために、膝に白い紙を置いてレフ板の替わりにする
証明写真機についているストロボを最大限に活かし、納得のいく証明写真を撮影しましょう。
補正機能をうまく使う
写真機には「美肌」「美白」といった補正機能が搭載されている機種があります。
肌つやの良い写真は健康的でハツラツとした印象を与えるため、美肌機能でくすみやクマなどを適度に補正するとよいでしょう。
ただし、ニキビや傷などはきれいに隠せないため、気になる場合はメイクである程度隠して撮影に挑むのがおすすめです。
古い機種や補正機能のない機種では、上記同様、膝に白い紙を置いてレフ板の替わりにすると良いでしょう。
データのダウンロードが可能な機種を選ぶ
就活では、多くの企業にエントリーするため、証明写真を何枚も用意する必要があります。
また、Web履歴書に写真をアップロードする場合もあるため、データがダウンロードできる機種を選ぶと便利です。
写真データがあれば、必要なときに焼き増しやサイズ変更もできるため、追加で撮影する手間を省けます。ただし、古い機種ではデータ対応していない場合があるので注意が必要です。
また、一部の機種では専用アプリをインストールしないとデータのダウンロードや再プリントができないこともあります。撮影前に、データ取得方法や対応アプリの有無を確認しておきましょう。
写真館で撮った方が良い業種もある

近年の証明写真機は性能が向上し、「画質が悪い」「暗すぎる」といった仕上がりになることはほとんどありません。
そのため、就活用の証明写真を証明写真機で撮影しても問題はありません。ただし、一部の業界では写真館での撮影が適している場合があります。
例えば、アナウンサーやフライトアテンダントなど、バストアップ写真だけでなく全身写真が必要になる職種では、証明写真機では対応できないことがあります。
応募する業界によって、写真館(スタジオ)での撮影を検討していきましょう。
証明写真機(スピード写真機)と写真館での撮影の違い
証明写真機と写真館にはそれぞれ特徴があり、費用や仕上がり、撮影の手軽さ、時間のかかり方に違いがあります。
就活用の証明写真を撮る際は、自分の予算や目的に合わせて最適な方法を選びましょう。以下に、証明写真機と写真館の特徴をまとめました。
証明写真機(スピード写真機)の特徴
- 費用は安め(1,000円〜2,000円)
手頃な価格で撮影でき、コストを抑えたい人におすすめ。 - 予約不要、撮影も短時間(約5〜10分)
ショッピングモールや駅構内にあり、空き時間にすぐ利用できる。 - すぐに写真が手に入る(約10分で仕上がり)
急ぎで証明写真が必要なときに便利。 - 操作や写りの確認はすべて自己判断
表情や姿勢の調整、補正の選択も自分で行う必要がある。 - サポートなし、仕上がりにバラつきあり
機種によって仕上がりに差が出ることも。自分に合った機種選びが重要。
写真館の特徴
- 費用はやや高め(3,000円〜10,000円)
その分、丁寧な撮影・補正・オプションサービスが充実。 - 予約必須、撮影には30分〜1時間ほど
撮影日を事前に決めて、余裕を持ったスケジューリングが必要。 - 受け取りは後日(即日対応できないことも)
データやプリントの仕上がりまでに日数がかかる場合がある。 - プロのカメラマンによるアドバイスあり
姿勢や表情、服装の細かなポイントまでサポートしてくれる。 - 納得のいく仕上がりで安心感も◎
撮り直し・セレクト・自然な修整付きで、自信が持てる1枚が手に入る。
使い分けのポイント
- 証明写真機は「急ぎ」「節約」「今すぐ撮りたい」時にぴったり。
- 写真館は「印象重視」「クオリティ重視」「不安がある」場合におすすめ。
証明写真の撮影で悩んだら写真館がおすすめ

就活用の証明写真は、採用担当者に第一印象で好印象を与えることが大切です。服装や髪型、表情など、細かい部分にも気を配る必要があります。
証明写真機を使う場合は、すべて自分で判断しなければならず、「これで大丈夫かな?」と不安になる人も多いでしょう。
その点、スタジオや写真館ではプロが表情や姿勢のアドバイスをしながら撮影を進めてくれるため、より納得のいく写真に仕上がります。
また、デジタル提出が主流の今、細部まで整った写真は印象アップにつながります。印象で損をしないためにも、納得のいく1枚を準備しておくのが安心です。
「写真に自信がない」「印象で不利になりたくない」という人こそ、写真館での撮影がおすすめです。就活用の証明写真に特化したスタジオを選べば、第一印象でしっかりアピールできる写真が手に入ります。
ただし、写真館によってサービス内容や仕上がりに差があるため、事前にホームページや口コミを確認して、自分に合ったスタジオを選びましょう。
スタジオ検索をする証明写真で良い印象を与えよう
証明写真は「ただの写真」と思われがちですが、人事担当者があなたを初めて知るきっかけになる大切な一枚です。
「背景はこれでいいのかな?」「この表情で大丈夫?」と迷いながら撮るくらいなら、プロのカメラマンの力を借りて、納得のいく1枚を撮っておきましょう。
とくにWEBで提出する履歴書は、写真がはっきり見える分、ちょっとした乱れも目につきやすくなります。
きちんと整った写真は、それだけで「この人はちゃんとしてるな」というイメージを与え、あなたの魅力をしっかり伝えてくれます。
自信を持って就職活動に臨むためにも、証明写真のクオリティにはしっかりこだわってみてくださいね。
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